墓場よりお送りいたします

ブン学、オン楽、映画のはなしなど

人を鬼火で判断してはいけない/『ダメージ』

ルイマル映画作るのうますぎでは?

名作といわれる『鬼火』だけ観て「うーんよくわからないなあ…」と思っていたけど、人を鬼火で判断してはいけないのね。『ダメージ』はかなり好きです。

 

まずキャスティングの妙ですよね…。

言わずもがな美しく枯れているジェレミーアイアンズ、短髪でクリーンでイノセントでどこか中性的なのにジェレミーアイアンズをズブズブにハマらせる魔性のジュリエットビノシュ、政治家の美人妻を体現するミランダリチャードソン、俺たちのレストレード・ルパートグレイヴス。

 

ティーヴンとアンナのラブシーンは美しく官能的ですが、アンナを「知ってしまった」あとに部屋に入ってきていきなりネクタイ緩めて余裕のない表情しているジェレミーが単体でものすごくセクシー。絡んでない方がエッチじゃん。(笑)教会のドアのところでセックスしちゃうのも余裕なさすぎて好きです。あと自分で勝手にアンナのことを追いかけていったのに、マーティンとラブラブしてるのを見てショックでベッドで丸まってるのも素直で面白すぎる。

 

翻ってアンナのキャラクターは色々要素を文字に起こすと相当精神に問題があるビッチですが、ジュリエットビノシュのミステリアスさの勝利ですね。じっと見つめられたらもう好きになってしまう。目がめちゃくちゃ語りかけている……。