鬼の90分ワンカット一発勝負!
そういう技巧的なことばかりだけがこの作品の良さではないのですが……まずはとにかく撮影技術がすごすぎて降参。そしてそのワンカットの中にさまざまに現れる全ての画面に、壮麗なエルミタージュの歴史が満ち満ちている……。
視点人物の”監督”は成り行きで出会ったフランス人の外交官とともにエルミタージュにあふれる寓意を通り過ぎ、あるときは読み解いていく…。
そしてラストの舞踏会シーンではもう感涙。ヴィスコンティ『山猫』の1時間使った舞踏会シーン大好き人間としてはこの舞踏会もとっても素敵です。映画全体の尺に対して舞踏会に力入れすぎてる映画が好きなのかもしれん。
もうエルミタージュ行った気分。もはや行くよりも良いエルミタージュ体験。