墓場よりお送りいたします

ブン学、オン楽、映画のはなしなど

モノと物語/『アンティークは語る』

マーク・アラム『アンティークは語る』を読んだ。著者はBBC「アンティーク・ロードショー」でプレゼンターを務めていた人らしい。(本書を読む限り、イギリスの「なんでも鑑定団」みたいな番組と思われる。観てみたい。)


有名なコレクションアイテムの紹介から、特定の品にまつわるエピソード、果ては「〇〇を集める人」(「bibliomania:蔵書家、書籍蒐集家 みたいなものが色々羅列されている)辞典まで。


一つ一つのコラムは軽いタッチで読めるので、全体の太さに比べてスッと読めました。


ただしポンドとドルのレートが頭に全く入ってないので、高額な落札額はスマホでいちいち調べないとイメージがわかない。(笑)


自分自身コレクター気質だと思いますが、やっぱり人間が「蒐集」してしまうのってそのモノにまつわる物語があるからでしょうね。なんにせよ所有欲を満たしたくなってしまうのが人間ですが庶民は庶民らしく高いものは美術館で観ます。