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バズ節炸裂!アメリカン・ドリームとギラついたレオ様/『華麗なるギャッツビー』

バズ・ラーマン監督レオ様主演の『華麗なるギャッツビー』を観た。狂騒の20年代に、ある意味バズの騒々しい画面作りは合ってるのかもしれない……?かと言ってそこまでバズらしさを好きにはなれないのですが。(笑)キャスティングとかは良いし嫌いでもないけど、なんかこうガチャガチャしてるんだよね。バズ映画の中ではレオ様とクレアデインズ(ホームランドのキャリーの怖さがまだ出てないころの天使……)の黄金時代をとらえていたことと、シェイクスピアの古い台詞回しとあのラテン感のギャップが絶妙だったのでロミオ+ジュリエットが一番好きですかね。私のバズへのイマイチ感情は、『ムーラン・ルージュ』でカットが目まぐるしく変わりすぎて酔いそうになったことがデカいです。輝かんばかりのニコールをもっとゆっくり見せてくれればいいのにねえ。


ところでギャッツビーの話なんですけど、原作、ジョーダンとニックって、もっとくっつきかけてなかったっけ?何もないじゃん…


デイジー家の桟橋のグリーンライトに手の届かないものへの憧れを全乗せするのもそれはそれでいいと思うのですが、原作にはデイジーの故郷をギャッツビーが去る時に、戦地へ赴く列車から風景を見て「自分には手に入れられないものだと思った」みたいな場面があるので、それを入れて欲しかった感はあります(原作を読んだ時にそこはかなり大事なシーンだと思ったので)


そこまで感動もしなかったというかバズ映画に感動は求めてないけど、「華麗なるギャッツビー」の主人公の虚飾感は出てて、まあいいんじゃないでしょうか。